商品紹介!
《毎年出来るとは限らない?造るのが難しい超辛口酒》
お米のデンプンを麹菌が糖分に分解し、その糖分を酵母がアルコールに発酵されることによってお酒が出来ます。最初は甘い状態のものを、酵母がアルコール分解していくことで、甘みが減って辛口のお酒になっていきます。その一方、アルコールが増えていくことで酵母そのものが死滅してしまう恐れもあります。つまり、+20もの辛口酒に仕上げるには、酵母の働きを最後まで活発にしていく必要があるのです。これには技術力を要し、途中で発酵が止まってしまうと、目指す辛口には仕上がりません。
尾畑酒造では2011年の「超・真野鶴」リリース開始時から、「+20以上の辛口になった年のみのリリース」と決め、緊張の中仕込みを行っております(現在までは毎年+20超えを達成)。出来上がったお酒は、糖分を究極まで除くことで、逆に米が持つ旨みやコシが感じられる「辛いのに、旨い」味わいに仕上がりました。
一般的に日本酒は二回火入れをします。今回のような「ひやおろし」と呼ばれる酒は、新酒が出来た際に一度だけ火入れをし、一夏を越して熟成が整い外気温と蔵内の温度差が少なくなった秋にそのまま出荷するお酒の総称で、秋の季節酒の代名詞となっています。加温していない「冷や」のまま「卸す」(出荷する)ため、「ひやおろし」と呼ばれるようになりました。
ひやおろしのお酒の特徴は、熟成感が増し、まろやかな味わいを楽しめることです。冷酒、常温に加えて、お燗もおすすめです。秋の味覚は滋味深く、まさに「ひやおろし」にぴったりです。
《蔵元からの一言》
日本酒度を限界まで上げながらもアルコール添加をしないことで、スッキリとした飲み口と米の旨味が感じられるお酒を目指して開発した「真野鶴 辛口純米酒」という当社の人気酒があります。このお酒の仕込みの中でプラス20超えの年のみ発売することにしたのが今回ご紹介する「超・真野鶴」です。秋に出荷する「ひやおろし」は味わい豊かな秋の味覚に合うように、ボリューム感を重視して原酒で瓶詰めしています。最強の辛口にして旨口のお酒に仕上がりました。どうぞお試しください。
酒質 純米原酒
原料米 麹米:五百万石 掛米:こしいぶき
アルコール度数 18.5度
精米歩合 60%
日本酒度 +20
酸度 1.25
アミノ酸度 1.45